私は保育士として、毎日、深夜までの対応を強いられていました。もう限界でした。だから、電話をかけました。
今日の演目は、私立保育園で働いていたBさんの体験談をもとにした再現ドラマです。
SCENE 01会話の全記録(再現)
代行: 退職代行サービスの者です。Bさんより、本日付けの退職のご連絡です。
園長: は?ふざけないで。今どき電話一本で辞めるなんて、非常識にもほどがあるでしょ。
代行: ご本人の意思は変わりません。
園長: 年度末まであと少しでしょ。子どもたちがどれだけ懐いてると思ってるの?
代行: 退職時期についても、本人の意思を優先いたします。
園長: 今辞めたら、ハローワークに話通しておくから。この辺じゃ、もう保育士として働けないと思って。
代行: そのお話も含めて、Bさんへそのままお伝えします。私共からの法的な回答はいたしかねます。
園長: あと、突然辞めるのは契約違反だから。違約金300万、払ってもらうからね。
代行: そのご請求についても、Bさんおよび専門家にご確認いただくよう申し伝えます。私共はあくまで意思をお伝えする立場です。
園長: ……。
園長: ……分かった。今回は、円満退職ということにしておくから。
SCENE 02「違約金300万」は、なぜ通用しなかったのか


「ハローワークに話通しておくから」 — ハローワークは職業紹介の公的機関であり、特定の求職者を排除するような依頼を園側が通せる仕組みはありません。これは職業選択の自由を侵害する発言で、事実上ただの脅しです。
「年度末まで待つのが常識」 — 円満な引き継ぎが望ましいのは事実ですが、退職時期を決めるのは本人の意思です。「常識」という言葉で退職を先延ばしにさせる法的根拠はありません。
「違約金300万」 — 労働契約において、退職そのものを理由とした高額な違約金の定めは無効です(労働基準法16条)。金額を提示されても、慌てて払う必要はありません。


SCENE 03その後のBさん
Bさんはその日から出勤せず、そのまま退職。「違約金300万」の請求は、弁護士名の通知一本で撤回されました。
いまは、有給休暇がちゃんと取れる園で働いています。
SCENE 04同じ状況のあなたへ。出口は3つあります
- 「ハローワークに話を通す」は職業選択の自由の侵害。実行できない脅し
- 退職を理由にした高額な違約金の定めは無効(労基法16条)
- 高額請求をちらつかされたら、慌てず「専門家に確認します」でいい
① 自分で言う(0円)
退職届を内容証明郵便で送るだけでも、退職は成立します。
② 退職代行を使う(2〜6万円)
違法な引き止めが予想される、直接やり取りしたくないなら。タイプの選び方は30秒診断でどうぞ。
→ 退職代行の選び方【30秒診断つき】
③ 辞めたあとの段取りを先に知っておく
保険・年金・離職票など、辞めた翌日からの手続きを先に把握しておくと、動く怖さが減ります。
→ 辞めたあとの手続き、ぜんぶ


「損害賠償するからね」の脅しは、こちらの店長も似た手口を使っています。書面ひとつで沈黙した全記録です。
→ チェーン居酒屋・店長の裏の顔
※本記事は一般的な情報の提供です。個別のケースの法的判断は、労働基準監督署または弁護士にご相談ください。
※本記事は視聴者の体験談をもとにした再現ドラマの記録です。実在の保育園・人物とは関係ありません。
