深夜にこのページを開いているあなたは、たぶん今日、こう言われたはずです。
「辞めるなら損害賠償請求するからね。できるんだよ、そういうの」


- 「辞めたこと」への損害賠償は、まず通らない
- 「辞めたら罰金」という約束は、法律で最初から禁止されている
- 相手が黙る一言は「じゃあ、書面でください」
SCENE 01「辞めたら損害賠償」がほぼハッタリな理由
理由はシンプルに2つです。
1つめ。辞めること自体が、法律で認められた権利だから。
正社員でも多くのバイトでも、退職を申し入れてから2週間たてば雇用は終わります(民法627条)。権利を使った人に「権利を使ったから賠償しろ」という理屈は、原則成り立ちにくいとされています。
2つめ。「辞めたら罰金」という約束自体が禁止されているから。
労働基準法16条は、「途中で辞めたら◯万円」のような違約金の取り決めを最初から禁止しています。誓約書にサインしていても、その部分は無効になります。


つまりあの言葉は、法的手続きの予告ではありません。あなたを動けなくするための空気です。
SCENE 02相手が黙る一言は「じゃあ、書面でください」
「かしこまりました。では、その旨を書面でお送りいただけますか」
これだけです。敬語のまま、ケンカせずに言えるのがポイント。なぜ効くか。
- 本気で請求するつもりなら、どうせ書面が必要。求められて困るはずがない
- 脅しで言っているだけなら、証拠が残る書面には絶対にしたくない
- だから「書面で」と返された瞬間、続けられなくなる
実際どうなるか。ヤメ劇場のEP.01から、そのままお見せします。
店長: こっちは損害賠償請求するからね?できるんだよ、そういうの。
退職代行: かしこまりました。では、その旨を書面でお送りいただけますか。
店長: ……。
店長: わかったよ、もういい。勝手にしてくれ。
沈黙が、答えです。
SCENE 03でも、この3つに心当たりがある人は別です
フェアに書いておきます。以下は「辞めたこと」とは別の話なので、当てはまるなら一般論の外です。
- 会社の物をわざと壊した・データを消した(退職と無関係に賠償の対象になり得ます)
- 会社負担の留学・研修費用の「返還特約」にサインしている(内容次第で有効な場合あり)
- 引き継ぎを一切せず、実害が出ることが確実(極めて稀ですが、ゼロではない)
- 契約期間の決まった働き方(契約社員など)で、期間の途中にいる
- 競合他社への転職・情報の持ち出しなど、就業規則で明確に禁じられた行為がある

SCENE 04今夜できる逃げ方は3つ。自分で言うか、任せるか、相談するか
① 自分で言う(0円)
上の返しをそのまま使ってください。退職届は内容証明郵便で送れば「受け取っていない」と言わせません。
② 退職代行に任せる(2〜6万円)
もう店長の声を聞きたくないなら。脅されている状況なら弁護士型が確実です。タイプの選び方は30秒診断でどうぞ。
→ 退職代行の選び方【30秒診断つき】
③ 総合労働相談コーナーに相談する(無料)
脅しの録音・LINEのスクショがあれば持っていく。「証拠を集めてから動く」だけでも、心の位置がまったく変わります。


「バイト バックレ」で検索したあなたへ。バックレると実際に何が起きるかを全部書いた回もあります。
→ バックレるとどうなるか全部書く。そして電話1本しないで辞める方法
※本記事は一般的な情報の提供です。個別のケースの法的判断は、労働基準監督署または弁護士にご相談ください。
※引用した会話・事件メモは視聴者の体験談をもとにした再現ドラマであり、実在の企業・人物とは関係ありません。
