夜勤明けにこのページを開いているあなたは、たぶん今日、面談室でこう言われたはずです。
「患者さんを見捨てるの?あなた、看護師でしょ」


- 引き止めが強いのは「欠員を出せない管理上の都合」。あなたへの評価ではない
- 「患者さんを見捨てるの?」は、答える義務のない質問
- 勝負は順番で決まる。「相談」ではなく「報告」から始める
SCENE 01看護の引き止めが異常に強いのは、あなたのせいじゃない
種明かしをすると、理由は2つです。
1つめ。配置基準があるから。
病棟は患者数に対する看護師数が決まっています。1人抜けると基準割れのリスクが出て、それは師長の管理責任に直結します。師長が必死なのは、あなたが可愛いからではなく、自分の帳簿が崩れるからです。
2つめ。補充が効かないから。
有資格者しか採れないので、コンビニのバイトのように「募集すれば埋まる」が通用しません。


SCENE 02「患者さんを見捨てるの?」は、答えなくていい質問です
この言葉が反則なのは、あなたの職業倫理を人質に取っているからです。
事実だけ並べます。
- 患者さんのケアの継続は、病院の組織としての責任です。退職する看護師個人の責任ではありません
- あなたが倒れるまで働くことは、患者さんの安全にとってもプラスではない——これはあなた自身が一番よく知っているはずです
だからこの質問には、反論も謝罪も要りません。「退職の意思は変わりません」に戻るだけでいい。土俵に上がらないことが、いちばん強い答えです。
SCENE 03順番を間違えると長引きます。「相談」ではなく「報告」から
突破する順番はこれです。ここを間違えると、面談が延々と続きます。
- 「相談」ではなく「報告」から始める — 「辞めようか迷っていて…」と切り出すと、面談が「説得の場」になります。「○月末で退職します」と決定事項として伝える
- 退職願ではなく退職届を、日付入りで — 口頭だけだと「聞いていない」が起きます(→ 受け取ってくれない場合の3手)
- 引き止め面談は2回まで — 3回目以降は同じ話のループです。「意思は変わりません」以外を言わない
- 年度末・ボーナス後まで待たされそうなら期限を切る — 「年度途中は非常識」は慣習であって、義務ではありません
- それでも動かない・体が先に限界なら退職代行 — 医療職の利用は珍しくありません。有給消化の交渉が残るなら労働組合型以上を(→ 選び方【30秒診断つき】)
- 眠れない・食べられない・出勤前に涙が出る(体が先に限界のサイン)
- 面談のたびに人格否定が混ざる
- 「次が決まってないなら続けながら考えたら?」で半年ループしている
SCENE 04実際どうなるか。EP.02から、そのままお見せします
師長: 患者さんを見捨てるの?あなた、看護師でしょ。
退職代行: ご本人は退職の意思を変えておりません。
師長: ……次の職場、決まってるの?うちより条件いいところなんてないわよ。
退職代行: 退職は労働者に認められた権利ですので、お手続きをお願いいたします。
第三者が間に入った瞬間、「見捨てるの?」は出てこなくなります。あの言葉は、あなたにしか効かないからです。
SCENE 05病棟を出ることは、看護師を辞めることじゃない
看護資格は病棟の外でも武器になります。クリニック、訪問看護、企業、治験。「病棟がつらい=看護師に向いていない」ではありません。


「退職します」と言っても退職届を受け取ってもらえない——そんな上司への対処は、この回に全部書きました。
→ 退職届を受け取ってもらえなかった日に読む記事。「受け取らない」では退職は止められません
※本記事は一般的な情報の提供です。個別の法的判断は労働基準監督署・弁護士にご相談ください。
※引用した会話・事件メモは視聴者の体験談をもとにした再現ドラマであり、実在の病院・人物とは関係ありません。
